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血液透析の原理

【透析の原理】

 拡散
  • 拡散は、血液透析や血液透析濾過に用いられる溶質除去の原理であり、血液と透析の濃度差により受動的に起こる。
  • 拡散の推進力は濃度差である。
  • 分子量の小さいものほど拡散速度が速いため、尿素窒素や電解質などの小分子量物質(分子量500までの物質)の除去や是正に優れている。

 
限外濾過

  • 濾過は、血液濾過や血液透析濾過に用いられ、浄化器の膜孔と中空糸外の圧力差に依存して物質の移動が起こる。
  • 主に、中大分子領域の除去に優れている。
  • 半透膜を介して透析液側へ陰圧をかけることで濾過が移動する現象のことである。
  • 限外濾過とも呼ばれ、除水の原理としても利用される。
  • この原理によって過剰体液の是正が行われる。

 
浸透

  • 浸透は、濃度差により濃度の高い方から低い方へと水分が移動することから、除圧除水が不可能な腹膜透析の除水の原理として用いられる。

 
吸着

  • 吸着は、アフェレシスにおける血漿吸着や直接血液吸着にて、病因物資とリガンドの親和性を利用した除去に用いられる。