眼球の中身の構造
【第26回】、【第29回】、【第30回】、【第33回】、【第35回】、【第37回】、
角膜
- 角膜は目の窓の役目をし、表面は涙の層でおおわれている。
- 外から目に入った光線を屈折させるレンズ機能も果たしている。
- 角膜は凸レンズの機能をはたす。
眼房水
- 眼房水は毛様体で作られ水晶体と毛様体の間(後眼房)から前眼房に流れ出して角膜や水晶体に栄養を与え、その後周辺の血管に吸収さる。
水晶体
- 水晶体は両凸レンズの形をしている。
- 毛様体筋によって厚さを変え、網膜に映る像のピントを合わせる働きする。
- 光学レンズと違い柔軟性があり、形や厚さを変えることができるため、遠くのものでも近くのものでも、はっきりと見ることができる。水晶体は角膜と同じく透明で、血管が無く、眼房水から栄養を供給されている。
- 白内障は加齢によって水晶体に含まれるタンパク質が白く濁ったり、硬くなったりする(弾性力が低下する)ことで起こる。
硝子体
- 眼球内容の大部分を占めるゼリー状のものが硝子体。
- 眼球の形と弾性を維持し、水晶体で屈折された光線を網膜まで送ることが主な働きである。
網膜
- 網膜には光を感じ、その強さ、色、形などを識別する視細胞がある。視細胞には錐体と桿体とがある。錐体は眼底の中心部に多く、明るいところで働き、色を感じる。
- 桿体は眼底の周辺部に多く、暗いところで弱い光にも感じることができるが、色を見分けることはできない。
- 暗い所にしばらくいると、視物質(ロドプシンなど)の量が次第に増加し、網膜の感受性が高まる。これを暗順応という。
- ロドプシンは光を受け取ると、その分子構造を変えて、細胞内に信号を伝える。
- 光を電気信号に変えるのは視細胞である。
※追加
- 錐体と桿体からなる視細胞が分布している。
- 錐体は明るい所で働き、桿体は暗いところでも働く。
- 錐体は色を感じるが、桿体には色を感じない。
- 視力は網膜全体で一様ではない。
- 網膜から視神経が眼球内に出る部分には視細胞がない →盲点
- 網膜の中心のくぼみ部分を中心窩という。
- 中心窩(黄斑部)がもっとも視力の良い部分である。
錐体と桿体 出典:佐野内科ハートクリニック