腎臓の働き
【第25回】、【第26回】、【第28回】、【第30回】、【第31回】、【第32回】、【第38回】、
- 老廃物の除去
- 腎からは尿という形で,水,電解質、各種老廃物などを排泄している。
- 老廃物の例には、尿素、尿酸、クレアチニンなどがある。
- 余分な水分除去
- 体液量の調整
- 体液浸透圧の調整
- 電解質の調整
- カリウムの排出
- リン排出
- pHの調整(酸塩基平衡の調整)
- HCO3-の分泌
- H+の排泄
- ビタミンDの活性化
- 経口摂取されたり皮膚で合成されたビタミンDはこのままではまだ活性をもっておらず,腎で変化して初めて作用をもつようになる。このように腎はビタミンDを活性化することにより体内のカルシウム動態に影響を与えている。
- 造血ホルモン(エリスロポエチン)の分泌
- 赤血球は骨髄で作られるが,この産生量は腎から分泌される工リスロポエチンによって調節されている。すなわち腎が赤血球量を決めているのである。
- 血圧調整(レニン分泌)
- 血圧が低下すると腎はレ二ンを分泌する。レニンは血圧を上昇させるホルモンである糸球体での濾過の原動力は血圧であったことを思いだそう。十分な血圧がないと尿が作れないので,血圧が低下すると腎は自分で血圧を上げようとするのである。
- 不要となったホルモンの分解・排泄