循環器系の構造
【第26回】、【第36回】、
- 全身に血液を供給するための回路を体循環という。
- 体循環は大循環ともいう。体循環の原動力は心臓の左心房と左心室つまり左心系である。
- 肺に血液を供給するための回路を肺循環という。
- 肺循環は小循環ともいう。肺循環の原動力は心臓の右心房と右心室つまり右心系である。
- 肺動脈には静脈血が流れる。
- 肺静脈には動脈血が流れる。
体外循環と肺循環の比較
- 血中の酸素分圧 : 体外循環系 > 肺循環系
- 循環血液量 : 体外循環系 > 肺循環系
- 動脈圧 : 体外循環系 > 肺循環系
- 静脈中の二酸化炭素分圧 : 体外循環系 < 肺循環系
- 心拍出量 : 体外循環系 = 肺循環系
循環器系の構造 引用:知識ゼロからわかる栄養学⑨循環器系・呼吸器系
特殊な循環系
- 門脈系 : 腹腔内消化器官や脾臓からの血液を肝臓に運ぶ静脈。栄養分に富んだ血液が流れる。
- 胎児循環の特徴
- ① 動脈管 : 肺動脈→大動脈弓を結ぶ(ボタロー管)。
- ② 卵円孔 : 右心房→左心房を結ぶ。
- ③ 静脈管 : 肝臓→下大静脈を結ぶ(アランチウス管)。
- ④ 臍静脈 : 胎盤から胎児にはいる静脈。
- ① 臍静脈には、動脈血が流れる。
- ② 臍動脈には、静脈血が流れる。
胎児循環 引用:神谷こども内科クリニック