眼球の外壁構造
【第25回】、【第26回】、【第27回】、【第29回】、
眼球の外壁は3つの層でできている。
強膜
- 1番外側は厚さ約1ミリの膜で、強膜とよばれている。強膜の大部分は白い不透明な固い膜で、これが俗に白目といわれる部分である。強膜の前方の一部は透明で、この部分をとくに角膜とよんでいる。
ブドウ膜
- 中間にある膜をブドウ膜という。ブドウ膜は、虹彩、毛様体、脈絡膜という3つの部分からできている。
- 虹彩
- 虹彩は角膜をとおして茶色に見える茶目の部分で、その中心に瞳孔がある。
- 虹彩には瞳孔を大きくする筋肉と、小さくする筋肉があり、外から眼球に入る光の量を加減している。
- 毛様体
- 毛様体は前方にある虹彩と、後方にある脈絡膜の中間にある。
- 毛様体から毛様体小帯とよばれる細い繊維がのびて、目のレンズといわれる水晶体に付着し、眼球内に水晶体を支えている。
- 毛様体には毛様体筋という筋肉があり、この働きにより、水晶体の厚さをかえ、眼底にはっきりした像を結ぶ働き(ピント合わせ)をしている。この働きを調節と呼ぶ。
- 脈絡膜
- 脈絡膜は強膜の内側にある部分で、色素が多いために黒く、瞳孔以外から余分な光が眼球に入らないよう、暗幕の働きをしている。
- さらに、脈絡膜には血管が多く、眼球内に栄養を与える役目もしている。
眼球の構造 出典:EMG-GWEB 眼の構造