肝臓の構造
【第37回】、【第38回】、
- 肝臓は横隔膜直下に接し、肋骨弓に隠れるように腹腔右上腹部に存在する臓器である。成人では、1000~1500g程度の重量がある。
- 肝臓は再生能力が強い。
- 肝臓に流入する血管には肝動脈(固有冠動脈)と門脈の2つ。
- 肝血流量は心拍出量の約25%である。
- 一方、流出路は肝静脈のみであり、下大静脈に注ぐ。
- 肝静脈は肝門を通らず裏側から下大静脈に注ぐ。
- 肝臓に流入した血液は、小葉肝血管となり、毛細血管網を作った後に中心静脈に注ぐ。
- 中心静脈は肝静脈となり、下大静脈に注ぐ。
- 腹腔内においては、横隔膜と接している頭側背面の一部(無漿膜野)を除き、大部分が腹膜に覆われている。
- 肝臓は解剖学的には肝鎌状間膜で右葉と左葉にわけられているが、機能的にはカントリー線により分けられる。
- カントリー線は下行大静脈と胆嚢窩を結ぶ線で、肝臓の区域分類の重要な指標である。
肝臓の構造 出典:MEDLEY 肝臓がん