【トランジットタイム型超音波血流計】
特徴
- 0点や感度の補正が必要ない。
- 電磁干渉がない。
- 測定精度が高い(±15%以下)。
- 細径動脈でも測定可能(1mm程度でも可能)。
- 複数チャンネルの同時使用が可能。
- 血管とプローブの径が一致しなくてもよい。
- 体外循環回路(PVCチューブ、ポリウレタンチューブなど)の流量計測が可能。
- 人工血管の流量計測はできない。
- 露出させた血管にプローブを装着して測定する。
- 流路の上流と下流に配置された振動子で超音波を送受信する。
- 血流と同じ方向の超音波の伝播時間は短くなる。
- ポリ塩化ビニルの体外循環回路で計測できる。
- 人工心肺回路の血流量を測定できる。
- CABG(冠動脈バイパス術)のグラフトの評価に使用する。
- 細径動脈の血流を測定できる。
- クランプ式プローブには専用の超音波ゲルやワセリンなどを塗布する。
- 計測された流速を積分することにより血流量を求める。
【超音波ドプラ血流計】
超音波ドプラ血流計
- 血球に反射される超音波のドブラシフトから流速を求める方法で、測定対象の流体内に超音波を反射するものが含まれている必要がある。
連続ドプラ法
- 連続波ドプラの場合、エイリアシングは起こらず、高流速の血流測定ができる。
- 連続波の場合は、送信と受信の振動子が別々に存在する。
- 連続波の超音波血流計は、エイリアシング(折り返し現象)が起こらず高流速の測定が可能である。
- 心臓弁の狭窄部位で生ずるジェット流の測定などに適しているが、距離分解能を持たないため、流速を示す物体の方向はわかるが距離(深さ)が検出できない。
パルスドップラ法
- パルス波の場合は振動子を送受信兼用で使用する。
- パルス波ドプラの場合、距離分解能があるため、プローブからの任意の位置(サンプルボリューム)の血流速を測定することが可能である。
- パルス繰り返し周波数は送信超音波の周波数と比べて小さい。
カラードップラ法
- 周波数分析は、自己相関法を用いる。
- カラードプラ法は血流速度の2次元分布を測定できる。
- カラードプラ法ではエイリアシング(折り返し現象)が発生する。
- 測定したい部位の血流によってパルス繰り返し周波数は調整する必要がある。
- 最大計測深度はパルスの繰り返し周波数が低いほど深い。
- パルスドプラ法ではパルス繰り返し周波数が低いとき、速い血流は測定できなくなるが測定可能深度は深くなる。
- 周波数分析精度はFFT法に比べ劣る。
- 流れの方向を表示できる。
- 流速の平均値を表示する。
- 流速成分やバラツキを表示できる。
【パワードプラ法】
- 遅い血流(臓器内部)や細い血管を流れる血流を鮮明にとらえられることができるほかエイリアシングが出現しないなど優れた特徴がある。
- 血流方向がわからないなどの欠点もある。
【レーザドプラ法】
- 反射光の周波数がシフトする現象を利用する。
- 血管の中を流れる赤血球にレーザ光を照射するとドプラ効果により周波数がシフトし、この周波数シフトが血流速度に比例することを利用して血流速を測定する。
【レーザスペックル法】
- 反射散乱光の干渉による模様を定量的に測定する。
- 局所の循環動態を非侵襲的に定量評価できる。
【電磁血流計】
- 電磁血流計は誘導起電力を利用する。
- 電磁流量計は、流路に磁界をかけ、その内部を導電性流体(血液)が流れる際に発生する誘導起電力から流速を求める方法である。
【プレチスモグラフィ】
- 組織血流計計測に用いられている。
- 上腕の静脈灌流を静脈圧にて停止させた状態にて、前腕の容積の変化をストレインゲージにより測定することにより、反応性の血流増加を評価する方法。