【概要】
- 時定数 : 0.03 s 以上
- 標準感度 : 1mV/DIV または 500μV/DIV
- 同相除去比 : 60dB以上
- 入力換算雑音 : 10μVpp以下
- 筋活動電位 : 10μV~10mV
- 入力インピーダンス : 10MΩ以上
- 周波数特性 : 5~10,000Hz (-3dB)
- サンプリング周波数は50kHz以上の機器を用いる。
- 骨格筋の筋電図信号の周波数は数Hz~数十kHzと広い範囲となる。
- 筋電計の基本構成は、導出電極、増幅器、 AD変換器、演算制御部、解析部、電気刺激装置、スピーカ、波形表示部、記録装置からなっている。
- 導出電極には、針電極および皿電極(表面電極)がある。
- 表面電極は導電性ペーストを用いて皮膚に装着する。
- 針電極は、筋組織に刺入することで神経筋単位(NMU)の筋活動検査が可能で、神経・筋疾患の診断に用いられている。
- 電気刺激の出力はアイソレータを介して行われる。
- 筋電図波形の変化はスピーカ音の変化として表現されるため、音の変化を疾患の鑑別に利用している。
【神経伝導速度】
運動神経伝達速度
- 神経伝達速度検査は運動神経の異常の有無を調べる。
- 誘発筋電図の測定に電気刺激が利用される。
- 誘発筋電図の測定では加算平均装置を用いて誘発からの反応を増幅して検出する。
- 誘発筋電図では末梢部から局所的に電気刺激を入れ、神経を伝達する反応を体表の電極から検出する。
【電極と誘導法】
- 筋電図記録には1本の運動神経が支配する複数の筋線維の記録を目的に針電極が用いられる。
- 筋全体の活動を記録する際には、皿電極が用いられる。