【テレメータ】
- 送信周波数はUHF帯(極超短波、300MHz~3 GHz) で、420~450MHz である。
- 時定数は0.3秒以上 (体動による基線の動揺を軽減させるため)
- 使用する周波数帯は6バンドである。アマチュア無線の周波数を挟んで、飛び飛びに設定されている。
- 医療用テレメータのチャンネルの最初の数字はバンドの番号を表す。
- 送信機はA 型~E 型まであり、空中線電力はA 型~D 型までは1mW 以下、E型は10mW以下と規定されている。
- 電波法によって送信出力が規定されている。
- チャンネルは4桁の数字で表記される。
- 1チャンネルの占有周波数帯域幅は12.5kHzである。
- 各バンドで占有周波数帯域幅の分け方をA 型~E 型の5つとしている。
- A型は1チャネル(12.5kHz ×1) : 12.5kHz
- B型は2チャネル(12.5kHz ×2) : 25kHz
- C型は4チャネル(12.5kHz ×4) : 50kHz
- D型は8チャネル(12.5kHz ×8) : 100kHz
- E型は40チャネル(12.5kHz ×40) : 500kHz
- 施設のフロア毎のチャネル管理に用いられ、同一フロアでは同じゾーンのテレメータを使用する。受信障害を起こしにくいチャンネルを同一グループに起こしやすいチャンネルを別々のグループに振り分けて混信を防止する。
- 混信対策のゾーンは色ラベルで表示する。
- 送信周波数が異なっても相互変調により受信障害が起こる。
- 相互変調を起こさないようにゾーン配置を行う。
- 送信機の誘導コードは3本あり、そのうち1本はアンテナ線を兼用している。
- デジタル変調方式としてFSK変調(周波数偏移変調)方式が用いられる。
- 受信アンテナの長さは波長の1/2(もしくは1/4)が最も効率が良い。
- 受信機にはホイップアンテナが付属されている。
- 電波受信不良の原因は送信機と受信機が離れすぎていることがあげられる。
- ダイバーシティ方式のアンテナは受信感度を安定させる方法の1つである。
- ダイバーシティ方式は、複数のアンテナを用いて受信状況の良いアンテナを随時切り替えながら受信する仕組みのことである。二つ以上のアンテナを使用するが、実際に受信しているのは一つだけである。
心拍数のカウントに影響を及ぼす可能がある。
- 体動の発生
- 心電図のT波の増高
- 電気メスの使用
- ペースメーカの使用
心電図信号の雑音を低減する方法
- 低域(通過)フィルタを調整した。
- 移動平均演算を行った。
ゾーン番号と表示色
ゾーン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
表示色 | 茶 | 赤 | 橙 | 黄 | 緑 | 青 | 紫 | 灰 | 白 | 黒 |
- 混信対策としてゾーン配置が用いられる。
- 混信対策のゾーンは色ラベルで表示する。
- ゾーンは10種類の色で区別する。
- ゾーン配置した区域内では同一ラベル色の送信器が使われる。
- 同じ病棟内では同じ色のラベルの送信機を使用する。
- ゾーン配置は建物の構造によって異なる。
【デジタル心電計】
解析機能付ディジタル心電計
- 平滑化 : 移動平均
- 記録部 : サーマルマルチドットレコーダ
- 量子化 : 12~16bit
- サンプリング周波数 :250~500Hz
- 心電図解析 : 微分演算
【ホルタ心電計】
- レートポテンシャル(心室遅延電位)を測定できる装置がある。
- 動悸や胸痛の自覚症状と心電図変化の関連を調べる。
- 行動記録表(症状日誌)が必須である。
- ホルタ一心電計ではアースを含め5つの電極から2つの双極誘導を同時記録する。
- 虚血性心疾患の診断に用いられる。
- 主に双極誘導が用いられる。
- 記録媒体には、マルチメディアカードやSDメモリカードが用いられている。
- 記録中は日常生活と同様に生活してもらう。
- 睡眠中も連続して記録される。
- 防水型の心電図であれば入浴してもかまわない。
- 自覚症状があったときはイベントボタンを押してもらう。
- 記録媒体に記録した後に解析する。
- 記録された心電図解析は半自動化されている。
- デジタル記録方式は周波数特性に優れている。
- CM5誘導(V5 胸骨柄)、NASA誘導(胸骨剣状突起部胸骨柄)が選択されることが多い。
- CM5誘導はST部分の変化を反映しやすい。
- CM5誘導はST部分の変化を反映しやすい。そのため、長時間のST変化を捉えるのに有効である。
- NASA誘導では、不整脈診断に重要なP波の識別がしやすい。
- NASA誘導は筋電図の影響を受けにくい。