抗体と補体

【第38回】、
 
抗体

  • 抗体はB 細胞から分化した形質細胞によって産生されるタンパク質で,免疫グロブリンimmunoglobulin(Ig)とも呼ばれる。

 

  • 抗体はIgG・IgA・IgM・IgD・IgE の5 種類に分けられる。抗体は対応する抗原に対して高い親和性をもっており,またその結合性は非常に特異的である。たとえば,ある種の抗体は毒素やウイルスと結合して,その毒性や生理活性を失わせる力をもつ。この作用を中和という。また,抗体は補体と結合する部位をもち,補体と抗原の橋渡し役も担っている。