白血球

【第27回】、【第31回】、【第32回】、【第33回】、
 
白血球の種類と機能まとめ

  分類 百分比(%) 直径(μm) 機能
顆粒白血球 好中球 40~65 10~15 細菌細胞の際に炎症部位に動員され貪食・殺菌する。

細菌感染時に増加。
好酸球 2~5 アレルギー性疾患、寄生虫病で増加する。

アレルギー炎症を起こしている組織内で細胞内の物質を放出する。

貪食力は弱い、ヒスタミン不活性化
好塩基球 0~1 ヒスタミンなどを放出し血管透過性亢進や平滑筋収縮を伴う即時型アレルギーを引き起こす。

肥満細胞に関与。

炎症に関与。
無顆粒白血球 リンパ球 25~45 6~12 免疫を担当する細胞性免疫を営むT細胞と体液性免疫を営むB細胞がある。

T細胞は細胞免疫を営む(末梢血リンパ球の60~70%。胸腺で成熟)

B細胞は体液性免疫を営む(骨髄で分化として最終的に形質細胞に変わる)
単球 4~7 15~20 血管外へ遊出し、マクロファージとなる。

異物(抗原)を貪食して、これに関する情報をBリンパ球に伝え(抗原提示)、抗体産生を促す。

 

  • 白血球の正常値は、5000~8000個 / μLである。
  • 細菌の食作用は主として好中球が行っている。
  • 好酸球と好塩基球はアレルギーに関与している。