糸球体の働き【濾過】
糸球体で血液成分の濾過が行なわれる
【第31回】、【第34回】、【第36回】、
- 糸球体腔(血管腔)と尿細管腔(ボーマン腔)との間には,血管壁を作っている細胞(内皮細胞)と尿細管壁を作っている細胞(上皮細胞)と基底膜とがある。
- 内皮細胞と上皮細胞には大きなすき間が,基底膜には小さなすき間があいている。血液成分の濾過は糸球体の基底膜で行なわれる。
基底膜を通過できる小さな粒子だけが濾過される
【第26回】、【第27回】、【第34回】、
- 小さな粒子には、水、電解質、ブドウ糖、各種老廃物(クレアチニン、尿素窒素、シュウ酸など)などがある。
- 基底膜は網状の形をしていてかなり細く、また足細胞は小さな孔(5~10nm)があるため、大きな物質は通過できない。
濾過されない物質にはタンパク質がある
【第26回】、【第27回】、
- 血清アルブミン(分子量68000)はタンパク質であるため、糸球体を通過できない。
- 血球成分も大分子であるため、糸球体を通過できない。