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小児の生体機能の特徴

【第26回】、【第27回】、【第28回】、【第35回】、【第36回】、【第37回】、【第39回】、【第40回]

多い(高い) 少ない(小さい)
□ 体温
□ 基礎代謝量
□ 体温の変化
□ 呼吸数
□ 心拍数
□ 体重に占める水分量の割合
□ 体重当たりの循環血液量酸素量消費量
□ 単位容積あたりの赤血球数
□ 肺のコンプライアンス →小児の肺は硬い
□ 体表面積おける下肢の占める割合

  
年齢 呼吸数[ /min] 心拍数[ /min] 血圧[mmHg] 酸素消費量
[mL/m2/min]
体重に占める水分量
[%]
新生児 40~50 140 75 / 90 280~300 75
学童 20 90 110 / 70 180 70
成人 12 60~80 120 / 80 140~150 60

 
年間身長増加率は6ヶ月から1歳が最も大きい。

  • 一般に慎重、体重、頭囲の増加率が著しい時期は乳用期である。
  • 一般的には、乳児の身長は出生児の身長に比べて生後5ヶ月までに30%、1歳までに50%以上伸びる。

 
呼吸数は成人に比べて多い。

  • 新生児 : 40~50回/min
  • 乳児 : 30~40回/min
  • 10歳児 : 25回/min
  • 成人 : 16~20回/min

 
心拍数が多い。

  • 新生児 : 150回/min
  • 乳児 : 120~125回/min
  • 4歳児 : 100回/min
  • 8歳児 : 90回/min
  • 14歳 : 75回/min

 
体重あたりの循環血液量が成人と比べ多い

  • 体重10kg程度 : 85mL/kg
  • 体重10~20kg程度 : 80mL/kg
  • 体重20~30kg程度 : 75mL/kg
  • 体重30~40kg程度 : 70mL/kg
  • 成人 : 65mL/kg

 
体重あたりの酸素消費量が成人と比べ多い

  • 体重8~9kg : 約8.5 cc/kg・min
  • 成人 : 約3.6 cc/kg・min

 
肺のコンプライアンスは成人と比べて少ない。

  • 肺コンプラインスは肺の柔らかさを示す指標である。
  • コンプライアンス:数値が大きいほど柔らかい
  • 新生児 : 5~6mL/cmH2O →小児の肺は硬い(呼吸器モードは従圧式で行う)
  • 成人 : 約200mL/cmH2O

 
骨端線がレントゲンで確認できる。

  • 骨端線とは骨端軟骨骨板の部分のことで、骨が形成されている部分である。小児ではX線写真で確認できるが、成人になり骨の成長が終了すると、骨端線は消失する。