膠質浸透圧低下による浮腫

【第34回】、【第38回】
 

  • 浮腫は「間質に水が過剰に溜まった状態」のことであるが、その水は「血液中の水分が間質に奪われたこと」を表す。血液中のアルブミン濃度が平常であれば間質液も、血液も常に一定量であるが、どちらかの濃度が薄くなる(ここでは血液中のアルブミン濃度が薄くなる)と、薄くなった方から濃い方(間質)へ水がどんどん流れ出ていく。

 

  • 血漿タンパク質は毛細血管を通過できず、水分のみが移動する。

 

  • 間質液の方が濃いから水を引っ張る力があるために起こる現象である。アルブミン低下の状態が続くと過剰に間質に水が溜まり、いわゆるむくみ(浮腫)を引き起こす。

 

  • 血漿タンパク質は膠質浸透圧を維持する。