スタンダードプリコーション

 
1996年にCDC(米国疾病管理予防センター)により示された感染対策上の方針。
すべての血液、体液、分泌物(汗を除く)、排泄物には、未知または未検査の病原体が含まれることを前提に取り扱うことが求められる。
 
スタンダードプリコーションは、日常的にすべての場合に適応する以下の5つの主要な対策からなる。
1.  適切な手洗い
2.  防護用具の使用
3.  周囲環境対策
4.  血液媒介病原体対策
5.  患者配置
 
 
院内感染の標準予防策

  1. 手指衛生 : 手洗い・消毒を状況に応じて徹底する。
  2. 手袋 : 各処置ごとに新しいものと交換する。
  3. マスク及びゴーグル(フェイスシールド) : 目、鼻、口の粘膜への付着防止。
  4. エプロン、ガウン : 皮膚や衣服を保護し、使用後はすみやかに廃棄する。
  5. 患者ケアに使用した器具 : 汚染された器具を操作・洗浄するときは、防護用具を使用する。再使用する場合は適切な消毒・滅菌をする。
  6. 環境 : 床など特別に汚染されない限り、日常的な清掃を行う。
  7. リネン : 感染性リネン類は周囲に汚染しないように封入して運搬し、熱水選択をする。
  8. 針刺し事故対策 : 使用後の注射針はリキャップせずに専用容器に廃棄する。