血管の種類

【第27回】、【第28回】
 

  • 大動脈のような太い血管は、心臓による強くて断続的な血液の流れを受け止めるために、弾性組織と平滑筋が豊富な弾性血管である。
  • 抵抗を変化させることにより組織への血液量の調節を行うため、抵抗血管と呼ばれる。静脈系は大量の血液をためることができるため、容量血管と呼ばれている。
  • 動脈壁は内膜・中膜・外膜の3層から出来ている。
  • 動脈は2つに分枝すると
      • 直径 3/4程小さくなる
      • 断面積 1.2倍
  • 静脈壁も内膜・中膜・外膜の3層から出来ている。
  • 静脈にはところどころに弁がある。
  • 静脈が密集して複雑な網となっているものを静脈叢
  • 細動脈と細静脈の間をつなぐ血管を毛細血管という。
  • 毛細血管を経ずに血管と血管をつながるのを吻合という。

 
LinkIcon動脈と静脈  出典:看護roo! 動脈と静脈
 
大動脈と比較したときの毛細血管の特徴

  • 血流が遅い(1/1000のスピード)。
  • 血圧が低い。
  • 脈波は認められない。
  • 管壁が薄い
  • 総面積の総和が大きい。

動脈部位 太さ 血流速度 血圧 血管壁厚さ
上行大動脈 20~30mm 50~100cm/s 85~130mmHg 2mm
動脈 5~10mm 20~50cm/s
細動脈 0.2~0.5mm 5cm/s 35mmHg 0.03mm
毛細血管 0.005~0.015mm 0.05~0.1cm/s 35mmHg
15mmHg
0.0015mm