心臓は2つのポンプが合体したものである
【第25回】、【第29回】、【第33回】、【第35回】
- 心臓の重さは成人で約250g~300gである。
- 心臓の壁をつくる筋肉は横紋筋である。
- 体循環のポンプの方が肺循環のポンプより強力である。
- 心房・心室のうち、最も筋層が厚いのは左心室である。
- 左心系と右心系は圧は違うが拍出量は両者とも同じである。
- 1回拍出量は約70mLである。
- 安静時の拍出量は左心系と右心系ともに毎分約5Lである。
- 心拍出量が増加する要因
- β刺激剤投与
- 交感神経興奮
- 静脈還流量増加
- 大動脈弁閉鎖不全
心臓の構造 出典:看護roo!心臓の構造と血液の関係
1回拍出量と心拍出量
- 心室が1回収縮すると約70mLの血液が送り出される。
- この1回拍出量は心室の最大拡張時の容積から最大収縮時の容積を引いたものである。
- 正常では心室が拡張時に吸い込んだ血液の9割以上が収縮時に吐き出され,この割合を駆出率という。
- 心拍数は毎分約70回なので,1分間の心拍出量は70mL×70回=約5Lである。
- 右心室と合わせると毎分10Lもの血液を心臓は送り出していることになる。これは1時間には10L ×60分=600Lとなり、だいたい風呂桶1杯分である。
問題
健常成人の1日の総心拍数はおよそいくらか?
70[回/分]×60[分]×24[時間]=100800[回] ≒ 1×10^5 [回]
問題
心拍出量 70回/分、1回拍出量60mLとすると、心臓から1日に拍出される血液量はおよそ何Lか?
70[回/分]×60[mL]=4200[mL/分]
4200[mL/分]×24[時間]×60[分]=6048000[mL] ≒6000[L]