除細動器のトラブルと対策

 

トラブル 原因 対策
無効刺激(熱傷)  パドルに塗るペースト不足
 パドルの押しつけ不十分
 ペーストを十分に塗布
 パドルを約5kg以上の力で押しつける
電極の短絡  胸壁全体にペースト塗布

 通電部位の濡れ
 ペーストを過剰に塗布しない
 通電部位を拭く
電極部での熱傷  皮膚インピーダンスが上昇するとそこでのエネルギー消費が増加し熱傷となる。  パドルはペーストを十分に塗布し、約5kg以上の力で押しつける。
小児用電極  電極面積が小さいため電流が集中し熱が発生  小児用電極使用時はエネルギーを小さくする。
感電  通電経路に触っていて感電  通電時は患者に触らない
他のME機器の破損  高電圧が同時に使用している機器の電子回路を破壊  除細動保護マーク付きの機器を使用
 除細動保護マークのない機器に通電時に本態から患者コードを外す
出力SWを押しても出力されない  除細動器の電源がOFF
 エネルギーが設定されていない。
 R波同期がON
 バッテリーの消耗
 電源コードの破損
 電源を入れる
 必要なエネルギーを設定
 R波同期スイッチをOFF
 別の除細動器を用意
 点検、修理を行う。