血圧低下(除水不良)
原因
- 限外濾過の過剰
- ドライウエイトの設定ミス
- プラズマリフィリングの低下
- 心機能低下
- 貧血
- 過剰な降圧薬服用
- 全身不良状態
対処法
- 体外限外濾過法(EUCM)の追加
- 高ナトリウム透析の使用
- ダイアライザ膜面積を小さくする。 →体外循環血液量を減らす目的
- 高張液の使用
- 除水OFF
- 血流量を下げる。
- 透析液温の低下(低温透析)
- 透析時間を短くする。
- 血圧低下が著しい場合は、透析中止
- 食事からのナトリウム摂取量を現象させる。
予防法
- 体重増加がドライウエイトの3~5%以内になるように指導する。
- ドライウエイトを見直す。
- 透析療法を検討する。プラスマ・リフィリングの低下がみられる患者には、持続的血液濾過法(CHF)、血液透析濾過法(HDF)、高ナトリウム透析法を考慮する。
- 除水量が多いときは1回の透析で除水せず、1週間で徐々に除水する(1回の透析での除水量を少なくする)。
- 原則として透析前に降圧薬を服用しない(透析患者は降圧薬を内服していることが多いので注意する)。
- 貧血や栄養状態を改善する。
- 透折中の食事(胃への血流増加による血圧低下)に注意する。
- 急な体位の変化(血流分布の変化による低下)に注意する。
- 昇圧薬投与を検討する。