回路構成
【第33回午前57】【第33回午後08】
ベント回路 | 肺動脈、左心房、左心室に挿入し、左心系の還流血液を回収し、心内圧を下げる(過伸展防止)。無血視野の確保。 |
冠灌流回路 | 大動脈遮断後、心筋保護液を注入する回路。 |
血液濃縮器 | 余剰水分を除去する目的で使用する。 内部灌流型の装置である。 排出液のNa、K濃度は細胞外液型である(血漿中の電解質と等しい)。 親水性の多孔質中空糸膜が使用される。 |
動脈フィルタ | 人工肺の後に設置する。微少気泡・栓子除去。 |
血液吸引回路 | 術野の血液回収 |
熱交換器 | 材質はステンレス製・アルミ製、生体適応性の面からポリウレタン・ポリエチレンを使用したものもある。 |
人工肺 | 均質膜(シリコーン)、多孔質(ポリプロピレン・ポリオレフィン) 複合膜(ポリプロピレン+シリコーン・ポリプロピレン+ポリアルキルスルフォン)など |
貯血槽 | 循環血液量の調節 |
遠心ポンプ | 回転部分にマグネットが内蔵 |
血液回路 | 可塑剤を多く含むポリ塩化ビニルチューブが用いられる。 |
バブルトラップ | 動脈フィルタの代わりに送血回路に設置。外筒はポリカーボネート、内蔵メッシュはポリエステルなど使用。 |
人工心肺回路 出典:自治医科大学附属さいたま医療センター よくわかる人工心肺装置